中学生:
「おじさん、温泉ってすごい健康に良いって言うけど、
入れば何でも治るって思っても大丈夫なのかな?」
おじさん:
「うん、温泉は確かに健康に良いって言われてるけど、過信は危険だよ。
昔は湯治(とうじ)っていって、温泉に長期間滞在して病気を治す療法が
あったんだ。
でも当時はかけ流し温泉しかなかったから、
温泉水が絶えず新しいものに入れ替わっていたんだよ。
だから消毒液なんて使う必要もなかったし、温泉そのものが
自然のまま保たれていたんだ。」
中学生:
「そうなんだ。昔は消毒とかしなくても大丈夫だったの?」
おじさん:
「そうだね。ただ、昔の温泉がどれだけ清潔だったかはわからない。
掃除はしていただろうけど、どこまで清潔に保たれていたかは不明なんだよ。
一方で、今の温泉は循環式が多く、消毒液を使って衛生面は
改善されたんだろうけど、その分経皮吸収が心配になるんだ。
消毒液が肌から体に入り込むことを考えると、ちょっと怖いよね。
特に病気・療養中の人は、循環式の温泉に長時間入るのは避けるべきだって
標識に書かれているんだ。今度温泉に行くとき、確認してみるといいよ。」
中学生:
「なるほど。消毒の話は前に聞いたけど、
そもそも温泉って病気を治すために使われてたんだね。
それなら、かけ流し温泉は本当に貴重な存在なんだね。」
おじさん:
「そうだよ。
良質なかけ流し温泉はとても少なくて、
だからこそ貴重なんだ。
温泉ビジネスが広がる中で、温泉の健康イメージだけに踊らされるのは危険だよね。
全員がかけ流し温泉に入れたら理想だけど、数が少ないからね。
だから、循環式の温泉もうまく活用しながら、
適度にリラックスすることが大事なんだ。
温泉はあくまで健康の補助的なものとして捉えると良いよ。」
中学生:
「温泉は良いものだけど、過信は禁物ってことだね。
でも、どうやって他の健康法とバランスを取るのがいいんだろう?」
おじさん:
「健康を保つためには、
バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠が
大事だって言うよね。
最近では、考え方(心の在り方)も病気を引き起こす原因になるって
言われてるんだ。
心と体のバランスが取れていないと、いくら温泉に入っても本当の健康は
手に入らないんだよ。」
中学生:
「考え方まで関係してくるんだ!それってどうやって改善すればいいの?」
おじさん:
「まずは、自分の心の状態を見つめ直すことだね。
ストレスをためず、感情的にならずに物事を冷静に見る。
例えば、紙に書き出してみて整理して俯瞰して考えるよ。
温泉はそのリフレッシュのためのツールとして使えばいい。
例えば、疲れているときには温泉でリラックスすることもいいけど、
他の健康管理もしっかりやることが大事だよ。」
中学生:
「温泉だけに頼らず、いろんな要素で健康を管理するのが大事なんだね。」
おじさん:
「その通り!温泉は確かに体に良い効果をもたらすけど、
過信して他のことをおろそかにすると逆効果になることもある。
温泉は、あくまで心身の健康をサポートするためのものなんだ。
体に負担をかけずに適度に使うのが一番だよ。」
中学生:
「なるほど、温泉だけじゃなくて、食事や運動、考え方も全部バランス良く
やることが大事なんだね!」