日本の温泉文化が、外部からの「よそ者集団」によって次々と買収され、
目の前で消えつつある日本の温泉文化を皆さんはご存じでしょうか?
かつて地元の人々が大切に守ってきた温泉が、
今では他業種の経営者や海外資本によって商業化され、
真の温泉の魅力が次第に失われています。
例えば、パチンコ業界で名をはせたMグループが、
徹底した市場調査と温泉経営のノウハウを活かして、有名温泉地に進出しました。
熱海では、メイン通りの「ホテル大月」がO社の傘下に、
「熱海金城館」をはじめ、多くの伝統的な旅館が大企業の傘下に入り、
経営方針がより利益重視になるように、大きく変わっています。
また、全国で温浴施設を運営する「大江戸温泉物語グループ」も、
アメリカの大手投資ファンド「ベインキャピタル」によって買収され、
500億円以上の負債を抱えた中で、次々と施設が買い取られました。
(「大江戸温泉物語グループ」は2024年9月時点で37施設。
また2024年11月には湯快リゾートとのブランド統合も予定されていて、
66施設に大規模化されます。)
これらの「よそ者」集団による買収が進む中で、
温泉そのものの質が低下し、
消毒剤まみれの温泉が増えています。
温泉の「循環装置」と消毒剤の現実
温泉宿の多くは、源泉の湧出量が不足しているため、
循環装置でお湯を使い回しています。
さらに、温泉に含まれるレジオネラ菌対策として、
強力な消毒剤が投入されています。
この消毒剤は、厚生労働省の指導により使われているものですが、
静岡県としては、「イソシアヌル酸」より効果が穏やかな「モノクロミン」の投入を
指示しているとのこと。
しかし、これらの消毒剤は温泉本来の効能を大きく損なうだけでなく、
人体への影響も無視できません。
大規模500人を収容するような温泉施設では毎分500リットル以上の源泉が必要と
考えられていますが、実際に供給されている湯量はたったの60リットル程度。
これでは、循環装置や消毒剤の使用は避けられないのが現実です。
温泉愛好者よ、目を覚ませ!
今や、日本の温泉旅行者の約60%が消毒剤まみれの温泉でも、
健康に良いと信じて入浴しています。
しかし、残りの40%は温泉マニアであり、その中の10%は「本物の温泉」を
知り尽くした猛者たちです。
このブログにたどり着いた方は、その10%に該当するコアな方々だと思います✨
その猛者たちは、強力な消毒剤を使わず、源泉そのままを提供する
1%にも満たない温泉宿を訪れています。
消毒剤の使用が必要だという現実を受け入れる一方で、
私たちが「本物の温泉」を求め続けることで、
大型温泉施設も本質的な改善に取り組むように
なるかもしれません。
皆さんは、次に訪れる温泉で何を求めますか?
私たちが賢く選択すれば、未来の温泉旅行はより安全で、
本物の温泉を楽しめるものになると信じています。
参考文献(引用も含む)